あいさつ

富山県立上市高等学校は、戦後まもない昭和23年(西暦1948年)に富山県立上市農林学校と富山県上市高等女学校が統合されて誕生しております。それらの母体となる中新農業学校が大正9年(西暦1920年)に、上市実科高等女学校が大正13年(西暦1924年)に設立されています。
この間に2万3千人を超える方々が母校での学びを礎に、農林業、薬業に留まらず、政治、行政、産業、教育、研究など様々な分野で、また地域社会や国内外を問わずリーダーとしてご活躍をされていることは、同窓生として誇らしく嬉しいことであります。
一昨年より同窓会長を拝命いたしましたが、私自身このお役目を頂くまでは同窓会総会などの行事に参加したことがありませんでした。参加させて頂きますと、これまで学校や地域を支えて来られた素晴らしい先輩方にお会いでき、各々の学生当時の話などに花が咲き、恩師の事、部活動や学校行事、校舎や教室の事、上市川での思い出などなど、あっという間に時間が過ぎてまいります。
このように懐かしさや楽しさと共に、素晴らしい皆さま方からダイナミックな人生の変遷に感銘を頂くこともしばしばございます。
同窓会での新しい出会いを思いますと、これだけたくさんの同窓生の中からご縁を頂く不思議さを感じると共に、卒業してからも学ばせて頂けるありがたさを感じます。
会員諸兄におかれましても、この豊かな人材の宝庫ともいえる同窓会に是非ともご来臨賜り、素晴らしいつながりを体験していただければ幸いです。
母校の創立百周年を迎えるにあたり、不躾ながら皆様方にお願いがございます。創立百周年記念事業といたしまして、母校の校舎に冷房設備を取り付ける事になりました。そのための募金をお願いしております。募金目標総額は2千万円となり、現在の経済環境が良好とはいえないことは重々承知しておりますが、今後上市高校が存続していくため、また在校生の学習環境を整えるためにも、是非ともご理解を賜りご支援いただければ幸いです。
最後になりましたが、会員諸兄の今後益々のご健勝とご多幸、そして母校の益々の発展を祈念致しましてごあいさつとさせて頂きます。

同窓会長   山 崎 宗 良